雑に感想メモ「王様戦隊キングオージャー(4話~)」

4話「殿のオモテなし」脚本:高野水登、監督:上堀内佳寿也

各王様と国家が初登場する5話までは上堀内監督が担当するのかな。

5話までがパイロット版みたいなすごい試みだ。

どの国も個性がはっきりしてて面白い。

キャラと国家の描写は文句なしで、これ掘り下げくれるだけで毎週楽しめそう。

バグナラクラクレスで若干話がごちゃついている気はするけど、5つの国を1話ずつで紹介していく都合上無理が出るところはあっても仕方ない。

国と王様の魅力は十分に描かれてるから今後に期待できる。

カグラギは国と食糧が大事なこと以外はどこまでが本心かわからないけど、ラクレスに恨みがめっちゃあるのは多分本心。

 

5話「冬の王来たる」脚本:高野水登、監督:上堀内佳寿也

最後の国紹介、ゴッカンはわかりやすい派手さはないというか、そもそも国というよりは裁判所兼牢獄なので若干毛色が違う。ただ、今回初めて公式サイト確認したけど、合成の撮り方とかが解説されててなかなか面白い内容だった。時間空いたら前のやつも確認しようと思う。

リタは真面目な仕事人ってイメージで好感が持てる。ぬいぐるみは変人要素かと思ったが、ただただ激務すぎてストレスがヤバいって描写に見えて心配になる。地味にリタの入念な仕事ぶりと同時にギラの出生を描いてて効率的な作りだった。

大体キャラ紹介は終わったっぽいので、これからどうなるか期待と不安が高まる。

 

6話「王子の帰還」脚本:高野水登、監督:山口恭平

相変わらず映像はすごいけど、ストーリーの先が見えないのがだんだんストレスに感じつつある。まあバグナラク撃退してラクレスをどうにかしたらそれでよさそうだけど、ギラのあのキャラで話がややこしくなるのが個人的にはストレス要素。5つの国の王様同士がチームを組むということを真剣に描いたら、謀略や小競り合いはあって当然だろうけど、いかんせん子供向けテイストなので素直に王様かっけー!ってなる描写を期待している。今回で言うと、会議の前にギラに活を入れに来るヤンマ総長はかっこよかった。戦隊ものは5人揃ったときよりも、2人とか3人とかに分かれてる時の方が個性が出て面白いと思う。今のところギラのキャラはあまり好きじゃない、ずっと素の状態でいてほしい。

 

7話「神の怒り」脚本:高野水登、監督:山口恭平

これまでと比べて見慣れた戦隊モノの雰囲気を感じた。敵怪人の緩めな印象がそうさせたのかもしれない。怪人が何か企んで、ロボの問題を解決してみたいないつもの流れに安心感がすごい。早いところラクレス問題をどうにかして、濃いキャラクターと世界観でいつものやつやってくれたらすごい楽しそうなんだけどな。最初いろいろ言われてたけど、キングオージャーは真面目にやってるけど多分戦隊として正統派とか王道とかではないからね。けっこう変わったことやってる意欲作だからね。

中身の話をすると、ンコソパチームとイシャバーナチームが手を組むところでそれぞれの国民と王様の信頼関係が同時に透けて見えてくるのがうまいと思った。あとシュゴッドにもキャラ付けがあるみたいで、今回で一気に可愛げが出てきた。

 

第8話「王と王子の決闘裁判」脚本:高野水登、監督:山口恭平

ラクレスが普通に強くて真っ当に決闘で勝っちゃって笑った。ただ卑劣なだけのキャラってわけじゃなさそうだ。毒を受け取っておきながらギラには使わなかったのはなんかの作戦なのか弟に対する情でもあるのか、ちょっと気になってきた。

あと貴重なCV関智一が一般怪人であっさり処分されてるのも笑った。ナレーション的な立ち位置じゃないんだ。

 

第9話「ギラ逃走中」脚本:高野水登 監督:加藤弘之

デズナラク8世が思ってたより前線に出てくるタイプのボスだった。5王国全部に顔を出してくるのはフットワーク軽すぎる。もう一般怪人いらないじゃん。地球に対してやけに思い入れがありそうだったのも気になる。

あと側近三人がわちゃわちゃしてるときに「ほんとに行くからな!」してるうちにモルフォーニャにかっさらわれる流れが単純に面白かった。三大守護神の三角関係も俗っぽすぎて笑う。

 

第10話「伝説の守護神」脚本:高野水登 監督:加藤弘之

まさに序盤の山場って感じで面白かった。これまで国家間の関係とかギラの人間性とかを丁寧に描いてきたからこそ出せる盛り上がりがあって、既に見ててよかったなという感慨がある。個人的にあまり好んでない要素で若干我慢して見てたのもあって。

まだチームってよりは利害の一致みたいな関係だけど、伝承の再現をするシーンは戦隊らしい熱さがあってよかった。ファンタジー色強い世界観をこれまでしっかり描き切ってたから、ここら辺のやり取りも説得力があって自然に見れた。これは現実世界では出せない面白さだわ。

特にギラが直前で弱音を吐いて、他メンバーに励まされる?シーンがそれぞれのキャラクター性が活かされてて好き。ギラの邪悪の王設定もキングオージャーのシステム上必要かはわからんけど、ギラの精神的には必要だなと納得できた。

あと毎度のことだけど王と側近の会話も良かった。特にゴッカン組は半分ネタみたいな設定を巧みにエモく物語に組み込んでて感心した。まさかもっふんが文字通り二人の溝を埋める存在になるとは。これまでの描写からすごく妥当に思えるし、ちょっと文学性もある上に絵面が面白い最高のシーンだった。今後のゴッカン組に期待が高まる

 

第11話「怪奇!クモ仮面の男」脚本:高野水登 監督:加藤弘之

追加戦士のジェラミーが思ってた5倍くらい強キャラだった。余裕があって底知れない威厳があったデズナラク8世を1000年くらいだまし続けて、拘束して何もさせないまま撃破するとか盛られすぎだろ。全世界を統べるとか言ってるし、ギラのマジモンバージョンのキャラになるのかな。バグナラクの事情も理解してるみたいだし、今後何するか期待が高まる。排せつ物がどうこう言ってたし、何か地球のシステムが関係してそう。

あとギラの葬式コント無駄に手が込んでて結構余裕あるなと思った。